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箒のお手入れ・保管


当店の棕櫚箒は、職人が原料を吟味し伝統の技術で丹念に仕上げたもので、ご使用状況にもよりますが、数年から数十年と長くご利用いただける箒です。

元々、棕櫚箒は畳専用のお座敷箒ですが、板間・フローリングの掃除にも適しております。棕櫚の繊維は化学繊維の箒と違い静電気が起きませんが、細かいホコリを良く集め、柔らかく腰があり摩擦に強く、床を痛めません。また、繊維に含まれる天然の油分によって、掃き続けると艶が出るといわれています。

こちらに、箒を長持ちさせるお手入れ・保管のコツを書きますので参考になさってください。

 

シュロ箒のご使用方法


棕櫚箒の使い方については「ポンと落としてすーっと掃く」等、色々いわれておりますが、昔から子どもも含め誰もが自由に使っていた箒です。特別にむずかしく考えて掃く必要はありません。
職人ができるだけ頑丈に作った掃きやすい箒ですから、安心してお好きなように掃き掃除をしてください。 掃き出しもできます。

昔から言われておりますのは、できるだけ部屋の風上から風下へ掃く・畳の目に沿って、あまりホコリをたてないよう、静かに撫でるように掃く、というのが基本だそうです。
掃き寄せたら、ちりとりや古紙でゴミをとるか、そのまま外へ掃きだしていただいてもよいでしょう。

また、埃が舞い上がるのが気になる場合は、掃く前に、水気をきったお茶がらや、湿らせてちぎった新聞紙を床にばらまいてから掃くと、それらに埃が吸着して、埃が舞い上がりにくく掃除が楽になります。
さらに徹底的に掃除したい場合は、ひととおり掃き終えたら、仕上げに、固く絞ったぞうきんで拭き掃除をして、掃除完了です。

棕櫚の繊維自体は数十年たってもほとんど劣化せず性質が変わりませんから、箒を何年も使い古して後は、土間や庭を掃く箒として再利用できます。

 

保管方法


箒の寿命を最も左右するのは、保管方法です。といっても、むずかしくはありません。

ご使用にならないときは、毛先が床に接触しないように、必ず吊して保管していただく、それだけです。

その際必ず、直接日光の当たらない(強い太陽の反射光や間接光も当たらない)薄暗く、火気のない、風通しの良い涼しい場所を選んでください。
直射日光の当たる場所や、一日のうちで温度・湿度の変化の激しい場所は、箒の保管場所には向きません。
箒の柄竹が割れる原因になります。
また、太陽光はしゅろ繊維の劣化を早めるようです。
室内に飾る場合も、日の当たらない薄暗い場所をお選びください。

箒を逆さまに(毛先を上に)して長期間立てかけたままにしないでください。

また、箒の毛先を床につけたまま、長期間立てかけたままにしないでください。

どちらも、繊維にくせがついて、箒の見た目だけでなく掃き心地も悪くします。

また、2007年頃から、柄竹に竹を食べる虫がついてしまい、柄竹を交換修理しなければならない例が3例ほどありました。虫食いによる修理はこの10年で1例のみでしたので、近年の気温の上昇で虫が付きやすくなったのかもしれません。都市部で使われていた箒や、10年以上経過した柄竹でも虫がついた例がありますので、日頃のチェックと、涼しく風通しの良い保管場所に移す等、少しご注意いただきたいと思います。
虫食いは初期段階で処置すれば、柄竹の交換修理の必要はありません。時々柄竹を見ていただき、もし直径1ミリほどの穴があいていたら、虫が入った穴かもしれませんので、殺虫剤のスプレーを穴に吹き付けてください。その際、柄竹の表面についた殺虫剤は手に触れないようよく拭き取ってください。
虫食いに気づかず放置すると、竹の内側を食べられてしまい、交換修理するしかなくなってしまいますので、ご注意ください。

箒のお手入れ


棕櫚箒を水洗いすることは、できないことはありませんが、当店ではあまりおすすめしておりません。
箒のほこりや汚れが気になる場合は、雑巾などで軽く拭いて落としてください。

万一繊維にくせがついてしまった場合は、霧吹きでしっとりとする程度に濡らし、目の粗いクシやタワシなどでとかして繊維を伸ばし整え、毛先を下にして吊して、完全に乾くまで自然乾燥させてください。
自然にくせが戻っていきます。

しゅろ繊維は自然素材ですから、呼吸しています。湿度の低い季節は乾燥して、繊維のくせがどうしても出ます。適度な湿度の季節になれば自然と元にもどります。
また、ストーブやエアコンの熱風が当たる場所に吊すと、箒の毛先が広がりやすくなりますので、ご注意ください。

棕櫚は水に強く、制作過程でも水で濡らす行程は欠かせませんが、慣れない方には水洗いは少し難しいようです。
水洗いをしたために、かえって箒を痛めてしまった、という話も聞きますので、できれば洗わない方がよいと思います。
また、水に濡れると銅線によっては変色する場合がありますので、銅線を濡らさないようご注意ください。
乾かす場合も、ストーブやエアコンなどで急激に乾かすのではなく、吊して自然乾燥させてください。


また、お手入れに椿油などをつけるとよい、という説もありますが、何もつけなくても特に問題ないようです。



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